日本人の魂を歌う演歌の第一人者!
ふるさとを誇りに思ってくれるサブちゃんは、郷土の星です!


サブちゃん、ふるさとと父母を語る
8月11日、北島三郎札幌公演中、同級生で楽屋を訪れると、気さくに会ってくれて話がはずみ、サブちゃんから「12日、知内に帰るからみんなで食事でもしようか」ということになりました。そこで、同席していた構口忠榮氏が同級生と連絡をとり合い、町内の川波食堂にて「サブちゃんと語る会」が実現しました。当日午後7時、盛大な拍手に迎えられて会場に姿を現したサブちゃんは、席に着くと、静かに、まったりまったりと語り始めました。それは私達の心に響くものでした。

「オレは、ふるさと知内に帰って来るととても眠くなるんだよ。何故って、知内川を渡る風も学校山の緑も、『穣疲れたべ、ゆっくり休め』って言ってくれるんだ」
「サブちゃんはオレ達よりずいぶん元気に見えるナ」に対して
「オレは、多くの人によくそう言われるんだけど、その度に、こんなに丈夫に生んでくれたおやじやおふくろに感謝する気持ちが湧いて来るし、相手にもいつもそう言っているんだ」
「出演前にオレが鏡の前に立つとそこには、大野穣が居るんだ。知内で父母に慈しみ育てられ、知内の川・海・野・山に逞しく育てられた。そして、知内の友と切磋琢磨し合った少年時代の自分がそこに居るんだよ。だけど、ステージの前に来ると大野穣がスーッと消えて行きそうになり、オイオイどこへ行くんだと追いかけたくなるんだけど、もうそこには北島三郎が居るんだ」
私達同級生も観劇予定で今年3月に東京・日生劇場で行われる予定だった芸道50周年北島三郎特別公演が残念ながら中止になったいきさつについて訪ねると、
「オレは、今年芸道50周年だけど、東日本大震災の被災者の人たちのことを考えると、その人たちにやって上げられることを最優先にして、オレのは来年が満50周年と思えばいい事なんだよ。そのときにはまた(ここにいる)みんなと会えるといいな」
こんなお話から、18歳で単身上京した穣少年が、筆舌に尽くし難い苦労と努力を経て北島三郎としてデビューするプロセスの中、常に父母やふるさと知内を想っていたことがわかります。
デビューして50年、ふるさとを後にしてからは60年近く経ち、現在も厳しい芸能界の中で第一線に立ち続け、私達同級生やふるさとの人々に元気を届け続けてくれる北島三郎。しかし、こうして話していると、我々と一緒に少年時代を過ごした穣少年のままでした。
寄稿
チリオチの会(知内小24年卒知内中27年卒同期会)事務局長知内ふるさと函館会会長
石郷岡 武様
(広報しりうち平成23年10月号より転載)
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